学園祭シーズン! 合法的に大学に入れる!
雨が降るたびに肌寒くなってきて……
今年2016年は日照時間が例年より短いようですが……
というオカタイ話ではなく、今回の話は大学を見に行こうという話です。
もともと、地方型大学は開放的で、近所の方が散歩や子どもを遊ばせるために訪れるのですが、都市型大学にはそういうイメージがありません。
しかし、学園祭シーズンともなれば、話は別!大学は学外の人を笑顔で迎え入れます。
夏のオープンキャンパスが終わった今、秋の学園祭に照準を合わせましょう。
なぜに学園祭?
「なんで学園祭?」と思う人もいるかもしれません。
だって、受験生向けのイベントではないですし、遊びですから。
でも、実際はそうでもありません。学園祭は受験生にとって、大学を見極める大事な試金石です。
大学の生の姿がわかる!
学園祭は、学生を望ましい姿に調教・訓練して行う行事ではありません。
そのため、大学のそのままの姿が捻じ曲げられずにお客さんに伝わってきます。
オープンキャンパスでは、もしかしたら、学生アルバイトやボランティアに細かい指示や教育をして、普段と違う模範的な行動をさせているかもしれません。
しかし、学園祭のときの大学は、大学の姿が包み隠さず、最大限に表現されています。
学生の雰囲気をみて、自分に合うか確かめるのも、勉強以上に大切です。
もちろん、キャンパス自体の雰囲気も大切で、どのような環境で勉強するのか調べることも大変重要です。
施設が新しいかとか、トイレが十分にあるかとか、学食などの施設はどんなかとか。
生活のしやすさを見ないと、4年間そこで生活していけるかわかりません*1。
アクセスのしやすさで今の自宅から通うか、一人暮らしするかも決まってくると思うので、実際に足を運ぶことは重要かもしれません。
学生の生の声が聞ける!
生の学生がいるということは、学生の生の声も聞きたい放題です。
学園祭中は基本的にいつものサークルやゼミで行動しているはずなので、その雰囲気を察したり、質問をして話を聞いたりすることもできると思います。
特にサークルなどの学内事情は、教職員よりも学生の方が詳しいはずなので、学生に聞くのが正解です*2。
こうした内容はオープンキャンパスでも話してくれる人はいますが、実際に活動している姿を見ることはできません。
その点では、学園祭は優れていると思います。色々な団体が出店したり、ステージをやったりしていますから。
どんな授業を受けて、どんな勉強をしているかに関しても、大学は都合の悪い部分を隠したいはずなので、生の声を聞くことは大事です。
「この授業は嫌だ」「この制度に不満がある」という話は、なかなか聞けないので、学生の生の叫びを聞いてください。
もちろん、授業の内容や学部学科の構造についてもある程度は知っています。
「私は◯◯を勉強したいんですけど」とか「(親御さんが)××を勉強させたいんですけど」という話をすれば、「それはここでは学べませんよ」とか、「◯◯学科に行けばいいですよ」というのを教えてくれるはずです。
要は、説明会のプレゼンターが何千何万いるんだと思ってください。
一応受験生向けのイベントもある!
受験生向けに説明会・見学会・モデル授業を行なっている大学もあるでしょう。
事前に予約が必要な場合もあると思うので、ウェブサイトを確認してください。
注意してほしいのは、受験生に試験を受けて大学に入ってほしいから、こういったイベントを行なっているということです。
よそ向けに取り繕われたメッセージだけでなく、上記のような学生の自然なメッセージにも耳を傾けてください。
モデル授業は、大学の先生が、学園祭に来た外部の人向けに模擬講義を行うというものです。
この授業は大学を知る上で重要です。
大学の授業がどのようなものか手に取るようにわかりますから。
一方で、OpenCourseWareと言って、大学に通えない人のための慈善事業として一部の授業をオンラインで無料公開している大学もあります。
もし授業だけに興味があるなら、そちらをご覧になってもいいでしょう。
大学生が教室にいる分、授業がよりリアルだと思います。もちろん、直接授業を受けられるモデル授業も大変魅力的ですよ。
遠方の人・近くだけれど行きたくない人は
学園祭に無理に合わせる必要はありません。
大学に問い合わせをすれば、都合の合う休みの日に大学を見学できると思います。
オススメは祝日です。たいていの大学は祝日でも授業をします。
そのため、授業日の学生の様子がわかります。
都合さえあえば、複数の大学を1日で見学できると思うので、大人数がいる場所に行きたくない人、遠方で都合が合わない人はお試しください。
本当に行きたい大学へ
大学は一生を左右する大きな買い物なので、実際に足を運んで下見することは大切です。
三者面談などでは学校の偏差値やネームバリューで語られがちですが、どのような雰囲気の大学でどのような学生生活を送るのかも、大学を選ぶのに重要な基準です。
もちろん、それを実現できるかは、あなた次第です。
学園祭に行ける余裕があるのは高2の秋までなので、時間のある(中高一貫校の中学2年生〜)高校2年生までの人は、足を運んでみてください。
大学1年生の人に出会ったら受験のヒントを教えてくれるかもしれませんよ。
それから、浪人生。時間はなくとも、自分が受けさせられる大学がどういうところなのかぐらいは確認しておいてください。
状況的に申し訳ないからと言って、親や予備校のチューターのいいなりにならないでください。
平日を使えるというアドバンテージも無駄にしないこと!