人生わりかし後悔しています。

中学校のこと、高校のこと、中高一貫校のこと、大学のこと、大学受験のことなどの覚書をこのブログにまとめました。オススメの勉強法や私自身の失敗談なども掲載する予定です。(2017年5月下旬ごろからブログのレイアウトが崩れていました。大変失礼しました。2017/5/25に修正済みです。)

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学校で使う物を失くしても半分は親の責任だ

子どもは物を失くすと怒られる

私は物持ちが悪いです。正確にいうと、物の居場所がわからなくなることが多いです。失くした(忘れた)と思ったら、実は自宅にあった。逆に自宅に持ち帰ったと思ったら、実は外に落としていたということがよくあります。小学校の頃からそう。失くしたと思ったものが、思っていたのとは別の場所から出てくる。失くしたことが親にバレると叱られる……


この記事で言いたいのは、脳の構造を変えろとか、整理整頓をきちんとしろということではありません。むしろ、物を失くしたり壊したりしたことに過剰反応するのをやめろという話です。私が小学生だった頃(今から十数年前)とは、市場や経済の事情は異なっています。物品の価値を喪失したら直ちに怒られるというのは理不尽です。学校で使うものは失くすこと・壊すことを前提に揃えるべきです。

 

 

 

なぜ物を失くすと怒られたのか?

物を失くすと怒られたのは、戦後の物がない時代を生きてきた人による教育の成果でしょう。私の祖父母世代はまさにそういう時代を生きてきたわけで、物を失くすなど言語道断だったはずです。それに加え、私が子どもだったのはバブル崩壊後の失われた10年だったはずで、親はお金に細心の注意を払っていたものと考えられます。その親は、戦後を生きてきた世代の子どもであり、まさに物を大切にする教育を受けてきたに相違ありません。そのような時代背景において、物を大切にすることは重要でした。

 

もはや物を大切にする時代ではない

support.apple.com

 

今は、物を大切にする時代ではありません。iOSのアップデートがそれを物語っています。この記事を書いた時点での最新バージョンであるiOS10.3.1は、iPhone 5iPad第4世代、iPod Touch 第6世代以降をアップデートの対象とします。これらは2012年に発表された機種であり、それ以前の機種は最新のOS(基本ソフト)には対応できません。つまり、iPhoneはどんなに大切にしても、5年を過ぎると使えなくなってしまうのです*1。このように、21世紀の現在、生活に使う道具を長持ちさせるということには限界がきています。

 

古い技術は淘汰される

古いものは使えなくなっていきます。例えば、今日日ブラウン管テレビはほとんど見ません。もちろん、磁気テープのように形を変えて復活するものもありますが、基本的には昔買った物が急に重宝されるようになることはあまりありません。少なくとも、電子辞書など、昔買った電子機器をお下がりで使うのは難しいと考えたほうがいいでしょう。


これは紙の辞書でも同じです。古い言葉は淘汰されます。インターネット黎明期に流行ったネットスラングが今の若い世代に通じないように、昔の辞書に載っている言葉の意味が変わっている、もしくは今普通に使われている言葉が辞書に載っていないということは十分ありえます。文学の本はとっておいて損はありませんが、辞書や参考書のような実用的な本はとっておいても使えないはずです。


消耗品は失くしても・壊しても仕方ない

消耗品を失くして怒られたことはないでしょうか? 私は消しゴムを失くしてよく怒られました。消しゴムなんて100円程度で買えるものであって、1週間に1個失くしても1ヶ月たったの400円です。もちろん、失くさないに越したことはありませんが、貧乏でもない家庭の親が騒ぐことではないと思います。それに、消しゴムは成り行きで拾う機会を逃したり、落ちているものを誰かがとったりすることもあり、必ずしも本人の責任とは言えません。


壊して使えなくなるものもあるかもしれません。ですが、失くしたにしても壊したにしても、払うコストは変わりません。物品の価値が失われた状態であり、新たな物品を用意しなければ、生活に支障が出ます。故意に壊したのであれば問題ですが、壊れてしまったことについて本人がとる責任は限定的であると言うしかないでしょう。いずれにせよ、物が使えなくなったことに対して子どもがとるべき責任は限定的です。

 

失くしても・壊してもよいもの

とは言え、なんでも失くしたり壊したりしていいわけではありません。値段の高いものやなかなか買えないものもあります。ネットショッピングやコンビニ・100円ショップ等の発達で昔よりは便利になってきていますが、電子辞書や学校指定品などは失くされると困ります。物を失くすことは悪なので徹底的に断罪するのではなく、失くした物品に応じて対応を変えるべきです。

 

失くさせない・壊させない努力

子どもに失くされて・壊されて怒る以前に、保護者は失くさせない・壊させない努力をしなければなりません。前述のiOSの話に絡めれば、モノが時代遅れになったり、飽きられたりせずに使い続けさせる努力も必要だと言えます。例えば、きょうだいのお下がりのものを壊されて怒るぐらいであれば、初めから壊される前提でお下がりを与えるべきです。逆に、あえて新品を買い与えたところ、無残にも壊されてしまうということがあるかもしれません。価値の高いものであれば失くさない・壊さないという作戦が成り立つのは、子どもがその物品の価値を理解してこそできることです。


大切なのは、子どもが物を失くす・壊すという前提に立ち、そのようになっても困らない物(高級な物はNG)を買い与えたり、失くしても戻ってくるよう印をつけておくことです*2


一方で、子どもが飽きてしまう・使いたくなくなってしまうという問題もあります。学校で注文する絵の具セットや技術・家庭科の創作物が代表的な例です。最近では色々な柄があるので、突飛な柄を選び、学年が上がるにつれて恥ずかしくなってしまう場合があるらしいです。あるいは図工や技術科の日曜大工で、せっかく作ったのに使わなくなってしまうパターンもあるかもしれません。特に、エプロンや習字セットは毎日のように使うわけではないのですから、我慢してもらうとか、中学・高校に入ったら新しいものを買うなど、柔軟に対応すべきです。安いもの、買い換える余裕のあるものであれば、買い換えるのがよいと思います。*3

 

何を基準にすればよいか

物品によって価値は異なります。そのため、その価値を考慮して失くしたもの・壊したものなどに関する対応を決める必要があります。価値の判断基準は以下のようなものが考えられます。

 

  • 使用頻度
  • 耐用年数
  • 耐久性
  • 価格
  • 希少価値(入手難易度・代替可能性)
  • 廃棄コスト

 

安いものやすぐ買えるもの

例えば、消しゴムは使用頻度こそ高いものの、値段も安く、コンビニでも手に入ります。失くしたら少しぐらい叱ってもよいとは思いますが、怒鳴るほどではありません。あるいは、筆箱を新しく買い換えたいという場合、筆箱はランドセルのように高くないし、書道セットのように6-12年間使うことを意識した商品ではありません。さすがに毎月のようにねだられたら困りますが、1年に1回程度買い換えるのであれば、問題はないでしょう*4

 

高いものや贅沢品

問題は、電子辞書などの電子機器です。私は実際、お下がりの電子辞書を壊してしまったことがあり、お店で新しく買うことになりました。電子辞書は万単位の買い物になります。学校で「必要」な場合もあるかもしれませんが、なければならないというほどではない場合もあります。実際のところ、電子辞書があることで特別得をした損をしたということはないので、本当に学校から購入を求められているということでない限り、新しく買う必要はありません。紙で我慢しましょう。


例えば、大学生の子ども(というかもう大人)が電子辞書が欲しいと言ってきた場合、授業中にスマホやパソコンの使用が禁止されているとは思えないので、スマホやパソコンで代用させるべきです*5。バイト代を貯めれば買えないこともないと思いますが、無駄な買い物だと言えるでしょう。電子辞書が必要な絶対的な理由がない限り、別に必要ではありません。このように、置かれた状況によって、物の価値が失われた状況における対処を変えるべきです。

 

保護者が自分を守るために大切な考え

「壊れても・失くしても仕方ない」

相手は小学生の子どもなのだから、物を失くしても(壊しても)仕方ありません。きちんと次はきちんとシールなどを貼っておきましょう。

 

「与えた自分が間違いだった」

小学生の子どもにあんなものを持たせるんじゃなかった。失くさないと思った自分のせいだ。

 

「きちんと使ってもらえたから壊れたのだ」

物が壊れたのは、乱暴に扱ったからだけではありません。劣化によって壊れることもあります。安いものを買ったなら壊れやすくても仕方ありません。

 

「好みが変わるのは成長した証」

子どもの興味や関心はめまぐるしく変わっていきます。なので、その絵柄に飽きたのは必然です。子どもの成長を喜びましょう。

 

叱責は長期的には自分を傷つける

子どもの行動は理不尽かもしれませんが、だからと言って失くされたくない・壊されたくないものを持たせた自分を責めないのはおかしいです。子どもに怒鳴ることは短期的には自分を守ることにつながりますが、長期的には子どもの親に対する不信を招くでしょう。ネズミでも学習をするのですから、人間の大人も学習しましょう。失くされるのが嫌だったら、子どもに持たせてはいけません。子どもは飽きやすいので、飽きられても打撃にならない値段のものを買い与えてください。

*1:厳密には使えますが、個別のアプリはアップデートに伴って旧バージョンのユーザーを締め出していくでしょう。それに、アップデートがなくなるので、セキュリティが脆弱になってしまいます。

*2:今は個人情報が狙われる時代なので、安易に名前や電話番号を書くのは得策とはいけません。自分の物だとわかる印(シール等)をつけるのがよいでしょう。

*3:手提げ袋や巾着袋などは普通に買い換えればよいと思います。一方で、絵の具セットのように外装が気になるものに関しては、別の袋に入れるなど外装が気にならないように工夫するのがよいのではないでしょうか?

*4:少なくとも男子の筆箱はだんだん柄物ではなくなっていくので、壊れる以外で買い換える必要はなくなるはずです。親が直接買うことになるのは、小中学生の間ぐらいでしょう。

*5:実は、メジャーな英英辞典は紙の辞書を買わなくても、公式サイトにて無償で提供されています。Macでは辞書アプリが標準でインストールされていて、国語辞典や和英・英和辞典なども含まれています。

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