英語が必要なのに海外に行くお金がない時代
日本人にとって、英語を学ぶことが避けられなくなっています。
国内の需要は飽和状態で、雇用は今後も海外へ移っていく可能性が高いです。
たしかに、ビットコインなどの発達で、商取引は自営業の個人間に変わっていくとの見方もあります。
そうした場合、今度は国境を超えたビジネスの機運が高まります。(民泊など)
翻訳ソフトがあるとはいえ、まだ英語いらずの時代はこなさそうです。
英語の試験に変化が
2020年度から始まる大学入学共通テストでは、英語に「話す」「書く」の内容が加わることも決まっています*1。
一部の大学では英語で行う授業もあり、今後、英語の勉強は避けられないものと思われます。
しかし、家計の手取りの減少から、海外留学のハードルが高まっているのも事実です。
そんな中で注目したいのが、国内留学。
海外に行かなくても、気軽に英語を勉強できます。
次の夏休みは国内留学をしてみませんか?
外国じゃなきゃ意味なくね?
考えられる最強のツッコミは、「ネイティブと触れ合う環境が必要」です。
外国に行かなければ「本場の英語」には触れられないと思う人もいるかもしれません。
しかし、その考え方には誤解があります。
ネイティブは意外と少ない!
実は、英語話者のうち、ネイティブ話者が占める割合は約3割と低いのです*2。
日本語は日本とパラオぐらいでしか話されていないので、実感が湧きにくいと思います。
ですが、それが英語の実態です。
私の母校・ICUにも、英語圏の出身ではないけれど英語を教えている先生がいました。
よくネパール人が経営するインド料理屋さんを批判する人がいますよね?
「本場の味ではないのにインド料理屋を名乗るな」と。
でも、今の英語は「本場」ではない人たちによって話されています。
どうせ話すのは英語を学ぶ者同士なので、日本人同士で話しても変わらないのです。
日本人が話す英語も「生の英語」ですよ。
英語に触れる生活環境は国内にも
国内では英語に触れる環境が少ないという声もあると思います。
しかし、国内に住む英語話者の家や米軍基地へのホームステイもあります。
米軍基地は手続きが大変そうですが、日本人にとって海を渡らずに行ける唯一の外国と言えるでしょう。
英語研修に特化した施設としては、福島県の「ブリティッシュヒルズ」も有名です。
私も小学生の頃行ったことがあるのですが、震災前だったので、今とはだいぶ違うと思います。
あまり記憶がないし、参考にならず申し訳ありません。
クッキーを焼いたことだけは覚えています。
いずれにせよ、そうした環境を活かして英語を学ぶのもよいと思います。
他にもある 英語を学ぶ環境
留学生との交流
上記に挙げた以外にも、NPOなどの主催で留学生と交流する会もあります。
英語を学ぶというより、英語をある程度話せる人、外国人と交流したい人が対象です。
異文化に直接触れるわけではありませんが、英語を実践する機会としてちょうどよいと思います。
留学生といっても、英語が母語ではない可能性があります。
英語を学ぶ者、かつ母国語が通じない者同士の交流は刺激的です。
ちなみに、日本への留学生にとっては日本語で交流することが大事でもあります。
私の母校では、全ての学生が英語と日本語の両方を話せることが求められていました。
「無理して日本語を話す必要はない」という立場の先生もいましたが、本当に日本が好きで日本語を学んでいる学生もいました。
サマースクール
日本人ではない子どもとの交流が「サマースクール」という形で行われる場合もあります。
一方で、日本人のみを対象としたサマースクールもあります。
これはインターナショナルスクールなどが主催しており、高校生向けのものは少ないかもしれません。
でも、遊びから本格的な学問まで幅広い内容が提供されています。
英会話スクール
英会話学校に通うのが一番安上がりです。
ただし、「学校」とは言っても、学校法人ではなく企業であることに注意が必要です。
しかし、他のプログラムとは違い、資格試験にも対応できるところは魅力に感じられます。
また、通話アプリのSkypeなどを使ったオンラインレッスンに対応したスクールもあり、利便性が高いです。
生活すべてが英語に染まるというわけではありませんが、ネイティブスピーカーを売りにしているところが多くあります。
※英才教育はNO
最後に、ひとつだけ。
英才教育はおすすめしていません。
親のエゴであり、本人に合わないケースも多いのです。
本当に英語を学びたい人だけ、おうちの方にお願いしてみてください。
親のニーズに寄り添った怪しいプログラムには参加しないようにしてください。