人生わりかし後悔しています。

中高生、中高一貫校の生徒、浪人生、大学生、その親などに向けたブログです。学習や受験に関すること、塾や予備校のこと、引越しや一人暮らしのことなどについて書きます。

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Uターン就職なのにミスマッチを起こす人もいる

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Photo via pixabay



ジャミラに学べ

水のない惑星に取り残された宇宙飛行士ジャミラ。長い月日を経て怪物の姿になり、復讐のために地球に戻ってきました。

ずっと帰りたいと思っていたはずの地球。しかし、ジャミラは水攻撃にやられ、命を落とします。


別の環境で長く過ごした人が、元の環境を苦痛に感じてしまう。『ウルトラマン』の有名なエピソードです。

これは、空想の話ではありません。私たちにも起こりうることなのです。

 

 

 

Uターン就職の失敗

ある人は、地方を出て、東京の大学に進学しました。卒業後は東京の会社に勤めていましたが、定年後、地元に戻ることを決めました。


実に42年ぶりに住む故郷。しかし、彼が東京で過ごした月日は長すぎました。地元の地理は大きく変わり、自分が知っている地元ではなくなっていました。

務める会社も、東京の会社とはやり方や風土が全く違います。東京の会社で問題視されるようなことが平気で行われていたり、誰かが他人の悪口をたたいていたり……


そこは、彼が理想とする故郷とは大きくかけ離れていました。東京でも大手と中小で企業風土が違うかもしれませんが、地方と都市の差はそれ以上のものです。

なじみやすいはずと思っていた地元でミスマッチが起こるというのも、ショックが大きいかもしれません。彼は、地方での仕事を諦めました。

このように、Uターン就職には、人をジャミラにするリスクがあります。

 

Uターンでジャミラにならないために

ジャミラになることを防ぐために、私たちに何ができるでしょうか? 地元が自分に合わせて変わることはありえないので、自分が予防するしかないと思います。

 

情報収集を怠らないこと

地元の情報に対してアンテナを張っておかないと、Uターンしたときに浦島太郎状態になります。給与水準や、どのようなことが問題視されているかなどの情報も逃さないようにしたいです。

今は地方新聞がネットで読める時代です。NHKの地方版ニュースもネットにあります。そうしたニュースをチェックしていくことが大切です。


地方のニュースをチェックしたいなら、Googleアラートを使うと便利です。

「アラートを作成…」の欄に地名を入れ、「オプションを表示」をクリック。「ソース」を「ニュース」に設定すると、その日配信された地方のニュースが受け取れます。

 

Google アラート - ウェブ上の面白い新着コンテンツをチェック

 

Uターン経験者の話を聞く

知り合いにUターン経験者がいる場合は、その人に話を聞くとよいでしょう。「Uターン就職セミナー」のようなところは、Uターンをさせるための意見しか言いません*1

できれば、Oターン(地方になじめず都市に戻ってきた)経験者の話が聞きたいです。その人は確実に失敗しているから、参考になります。


新卒でUターンしたい人は、学校の就職課からUターン経験者のOB・OGを紹介してもらえるかもしれません。ぜひ活用してみてください。

 

自分の使いたい店があるか調べる

自分のよく行く店があるかどうかを事前に調べると、行ってからないことに気づくよりもショックが少ないです。

身近なところでいうと、銀行のATM、スターバックスコーヒー、ドン・キホーテやドラッグストアなどが挙げられます。そのような日常でよく使う店が近くになかったら、困るはずです。

 

故郷が住みやすいとは限らない

故郷であることと住みやすいことは同一ではありません。冒頭に挙げたジャミラのように、もともとは住みやすかったが、都会に適応してしまった今は住めないということもありえます。


ただ単に地元に帰りたいのであれば、正月やゴールデンウィークなどの旅行程度にして、定住・就職はしないというのも手かもしれません。

*1:Uターンを扱った記事の中には、自分が地元の風土に合わせるべきだという内容のものも、いくつかありました。私はそうは思いません。

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