履修のバランス、考えて
学期初めには楽勝だと思った履修内容が、学期終わりには苦痛になっているというのは、学生に共通する悩みだと思います。
特に、私の在籍していたICUは、学生が希望する専攻と卒業要件に合わせて、自分で履修内容を決めるリベラルアーツ大学です。
決まったモデルというものがないため、履修計画で失敗して、一部の授業を学期途中で諦めている人もいます。
勉強が好きで好きでたまらない一部の超優秀者(ICUでいうディーンズリスト登録者)を手本にするのではなく、自分にあった履修計画を作ることが大切です。
ここでは、私なりの履修の考え方を書いていこうと思います。
さまざまな評価の方法
大学の授業における評価の対象は、大きく分けて次の4つだと思います。実際の多くの授業では、これらが組み合わさっています。
- テスト
- レポート
- プレゼンテーション
- グループ課題
基本的には、自分のラーニングスタイル*1に合わせて履修するのがセオリーです。でも、バランスを考えて履修しないと、泥沼にはまります。
評価方法のそれぞれに利点と欠点があるので、よく考えましょう。
テスト
テストはバクチですし、特に遅筆の人には向きません。大学のテストの多くは論文形式であり、勉強が足りない分野に関する問題が出てきたら、詰みです。
ですが、勉強熱心な人、授業をよく聞いて核心を理解している人であれば、苦痛ではないでしょう。
人文・社会科学系であれば、たまに用語クイズを出してくる先生もおり、注意が必要です。
自然科学系であれば、練習と質問の時間を作ることが求められます。
レポート
レポートはたっぷり時間があるので、テストが苦手な人でも大丈夫だと思います。
しかし、どんなにレポートが得意な人でも、レポート形式の授業を取りすぎると死にます。
提出時期も他の授業と被ると思いますので、レポートなら楽勝と思わないことです。
ちなみに、Take-home(持ち帰り)と呼ばれるテストは、レポートとほぼ同じですが、手書きだったり、資料を使えない場合もあります。期限も短いので、早めに取りかかりましょう。
それから、自然科学系の計算課題は毎週課されることも多いので、1枚ぐらいなら大丈夫と思ってはいけません。
プレゼンテーション
プレゼンテーションのある授業は、先生の話す時間が短くなりますが、しゃべるのが苦手な人には苦痛です。聞く方もまた苦痛だと思います。
話すのが苦手だと、議論も深まりづらいので、楽しくないでしょう。一方で、話すのが得意な人であれば、楽しい授業になるはずです。
スライドに関しては、意識の高い人がPreziやKeyNoteを使ったりしますが、基本はPowerPointで大丈夫です。
Googleスライドは、教卓のパソコンが対応しているかわからないので、PowerPoint用に変換することをオススメします。
あと、これは重要です。レジュメとスライドファイルの提出期限は守りましょう。
グループ課題
グループ課題はいい人と当たると、とても楽に好成績を収めることができます。しかし、ダメな人と当たると地獄です。
私がこれまでに見た最悪なパターンは、授業に出席してこなかった学生が、授業の趣旨にそぐわない頓珍漢なプレゼンをしたというものです。
おそらくこれは、個人個人に任せたために起こった結果だと思います。
そのようにして失敗すると、連帯責任で他のメンバーの成績も下がります*2。
そうならないためにも、LINEやGoogle Driveを使って、頻繁にコミュニケーションをとることが大切です*3。
したがって、たとえネット上であっても、時間が必要なのは変わりません。忙しくなります。
(ICU)秋学期にとるべきではない授業
ICUの秋学期(9月から11月)はICU祭に重なる期間でもあり、履修には気をつけなければなりません。
- 時間割の外で演習があるもの
- グループ課題があるもの
- ブラックメジャー*4の200-300番台
- 世界の言語(6コマ4単位)
- (Sophomore) Research Writing
これらの授業はハイカロリーなので、気をつけて履修するべきです。
たくさんとりたくても自重して
特に、2年生のこの時期はELAのない履修に慣れてきた頃なので、たくさん授業をとりがちだと思います。
サークル活動に打ち込みたい場合は、なるべく履修する数を少なくして、次学期以降に回しましょう。
Research Writingがある場合は、十分に気をつけてください。
出られないことを念頭に
上記とは少し異なりますが、オンラインで資料やスライドをDLできない授業も、いつ授業を休むかわからないこの時期には不適です。
できれば、出席点がない科目も、セクメや友達と一緒にとっておきましょう。
最後に、ミッドをわざとICU祭の前後に持ってくる授業はとるべきではありません。
苦痛にならないように
たしかに学生の本分は勉強ですが、自分のキャパシティを超える量の授業をとると、身体を壊します。
簡単な授業をとることは悪ではありませんから、そのような授業の受講も検討すべきです。学問で苦しむのではなく、学問を楽しんでください。