人生わりかし後悔しています。

中高生、中高一貫校の生徒、浪人生、大学生、その親などに向けたブログです。学習や受験に関すること、塾や予備校のこと、引越しや一人暮らしのことなどについて書きます。

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必死の努力は時間の無駄 苦手科目を伸ばすのがダメな理由

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Photo via pixabay

 

得意科目は伸びない!?

高校時代、教務主任がこういっていました。

 

「得意科目を頑張っても意味がない。苦手科目をやりなさい。100点の科目はこれ以上伸びないが、50点の科目を頑張って80点にすれば、30点上がる。」

 

もっともらしい考え方ですが、実はこのやり方は非合理的です。

 

得意分野にも伸びしろはある

たしかに、特定の試験ベースで考えると、満点を取れる科目をどれだけ頑張っても、成績は伸びません。

でも、より上級の試験や、試験に関係ない勉強で考えれば、伸びしろはまだまだあるはずです。


それに、苦手なことまで全部自分でやるというのは、人工知能(AI)が発展していくこれからの時代にふさわしくありません。

大学受験まで1年以上時間のあるあなたは、得意分野を伸ばした方がよいと思います。

 

 

 

勉強にも全国・世界大会はある

定期テストは紅白戦止まり

これからの人生で求められるのは、全国・全世界レベルの能力です。それは、何かひとつがそのレベルに達していればよいと思います。


では、学校の定期テストがどのレベルに位置しているかといえば、チーム内の紅白戦です。

学校のテストで100点をとることは、サッカーの紅白戦で好成績を収めるようなもの(それも全部のポジションで)だと考えられます。

 

模試や入試は全国大会

その人が模試に挑戦したとき、100点をとれなくなるのは当たり前です。模試は紅白戦よりレベルの高い全国大会なのですから。

もちろん、模試の結果には都道府県内のランキング(=都道府県大会)も書かれていたりしますがね。

 

ジェネラリストは強い?

スポーツで全国大会に出るとき、求められているのは、なんでもそこそこできる人(ジェネラリスト)でしょうか?


たしかに、全国大会で優勝する人は総合的に見ても優れた能力を持っている人が多いです。

でも、ほとんどの場合、何かズバ抜けているものがあるんですよね。


なんでもそこそこできる人が全国大会に出ても、ひとつの分野で並外れた才能を持っている人に勝つことは難しいです。

勝てたとしたら、その人は並外れた策士(≠ジェネラリスト)なのでしょう。


眠っている才能を起こさぬまま、死なせてしまったら、全国で勝てる可能性が低くなります。

苦手があるから下の方で我慢するのではなく、得意があるから上を目指しましょう。

 

得意を伸ばすとこんなよいことが

手分けして製品を作るという考え方

経済学には、国際分業という概念があります。

これは、自国の産業は得意分野に集中して、それ以外の分野は他国に任せるという考え方です。


例えば、鉄を作るのが得意なA国と布を作るのが得意なB国があるとしましょう。それぞれの国は鉄と布を2つとも自分の国で作っています。

つまり、A国は苦手な布を、B国は苦手な鉄を作らなければなりません。


苦手な分野の生産は、得意分野の生産に比べて時間がかかり、より多くの人員が必要です。

ですから、どんなに得意な分野があっても、苦手分野のせいで人員が回せず、せっかくのポテンシャルが台無しになります。


でも、A国が鉄だけを、B国が布だけを生産すれば、A国とB国が2つとも作ったときよりも早く、より多くの製品を作ることが可能です。

 

kotobank.jp

 

では得意を伸ばすと?

勉強で同じことを考えてみましょう。英語が得意な人が苦手な数学を伸ばすことは効率的でしょうか?


英語を頑張れば、TOEICなどの難しいテストで高得点をとれるかもしれません。将来の役に立つ可能性があります。

でも、苦手な数学のためにたくさんの時間を割いていたら、ぐんぐん伸びようとしている英語が台無しになってしまうでしょう。

 

だったら、数学は数学が得意な人に頑張ってもらって、自分は得意な英語を頑張ればよいとは考えられませんか?


苦手を伸ばしている間に得意が埋没してしまうよりは、得意を伸ばした方が自分のためになると思います。

 

大学受験における苦手

「努力」すべきか?

苦手を伸ばす意味はないとは言いましたが、大学受験では全ての科目ができる人が求められています。

それに、センター試験は全科目を満点に近づけることが必要です。


じゃあ、得意なことに使っている時間を削ってまで、苦手な科目に大量の時間を使わなければならないのでしょうか?


それは違います。できるだけ効率的に苦手に対処することが求められているのです。

日本は効率的な工夫よりも非効率的な努力が評価されがちですが、入試は試験(結果)だけで全てが決まります。

より少ない労力で結果を出した方が勝ちです。

 

効率的に苦手を伸ばそう

ここで、解答や勉強を効率化するための提案をさせていただきたいと思います。


私大文系受験だったので、理科については何も申し上げることができません。すみません。

実験動画・解説動画などは各種動画サイトに上がっていると思いますので、そちらを参照するのもよいと思います。


それ以外の科目は私なりのポイントを紹介します。

 

現代文

現代文は、英語と同様に接続詞・接続表現に注目しましょう。どこが重要なのか、どこが言い換えなのかは、接続詞が教えてくれるはずです。

 

文章は接続詞で決まる (光文社新書)

文章は接続詞で決まる (光文社新書)

 


石黒圭さんの『文章は接続詞で決まる』は必読書です。この本には、日本語の接続表現がどういう意味や役割を持っているかが書かれています。

英語のディスコースマーカーは、現代文でも有効です。文字からやんわりと意味をくみ取るのではなく、機械的に解いてみましょう。


特に選択問題は、直感で解かないでください。どこからどこまでが傍線部に対応する箇所で、それぞれの選択肢がどの文に対応しているかを確認しましょう。

 

古文

古文は古語と文法も大事ですが、文化的な背景知識と有名な作品の情報(ストーリーと登場人物)をたたき込むことも重要です。

背景知識なしで読むことは、相手を知らずに試合に挑むようなものです。

国語便覧などで、楽しく知識を入れましょう。

 

クリアカラー国語便覧

クリアカラー国語便覧

 

 
これがあるだけで、かなり違います。


古語に関しては、いうほど現代語と意味が違うわけではありません。

現代語と意味が変わらない言葉に関しては、対応する現代語の表現を単語帳に書き足したり、二重線で単語を消したりしましょう。

 

漢文

漢文は「英語の漢字版」です。文型が似ていますから、主要な語と構文を覚えましょう。

当たり前のことかもしれませんが、できるだけ短時間で解きたいです。

 

地歴公民

地歴公民の覚え方は人によると思います。私の場合は、ストーリーとして覚えることに専念しました。


身近なところでいえば、時事問題を解説するテレビ番組などをみるのもよいでしょう。

池上彰の番組や、NHKの「これでわかった!世界のいま」などがオススメです。


もちろん、教科書や授業も大事です。自分の得意なやり方で覚えましょう。


ちなみに、覚えすぎは失敗のもとです。山川の用語集などを参照して、用語の出題頻度を確認しましょう。

 

英語

順番が前後しますが、英語はディスコースマーカーを使って機械的に文章を読むことが大事です。

国語よりも文のカタマリがはっきりしているので、機械的に読みやすいと思います。


最悪、語彙(ごい)が抜けていても、接頭辞・接尾辞や語形から想像することで補うことができます。

でも、文法は想像することが難しいです。有名な構文はしっかり訳せるようにしましょう。

 

数学

数学は暗記科目です。

中高では新しい解法や証明を編み出すのではなく、あくまで先生や教科書のものを真似ることが求められます。

 

ちなみに、計算であれば、Photomathというスマートフォンアプリが便利です。

 

Photomath

Photomath

  • Photomath, Inc.
  • 教育
  • 無料

 

play.google.com


このアプリは、計算問題の解答を自動で表示してくれます。ただし、これだけを使っていても計算が得意になるわけではありません。

問題は自分で解きましょう。その答え合わせをする際、詳しい解法や解説が解答集に書かれていないときにこのアプリが便利です。

 

苦手で歩みを止めるのはよくない

苦手を前にして、怖気付いて足を止めるのはよくありません。

苦手と向き合いながら足を止めているその時間を使って、得意を伸ばしていく方が将来のためになります。


苦手を伸ばすのに必要なのは、時間をかけた努力の積み重ねではなくて、時間をかけずに効率的に理解を深めることではないでしょうか?

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