ICUってどんな大学？
ICUとは？
国際基督教大学(International Christian University: ICU)は、さまざまな分野の知識を学んだ総合的な教養人を育てる大学です。
この大学については、大人の誤解も多く、教職員や在学生・卒業生しかわからないこともたくさんあります。
でも、この大学は世間で言われているような大学とはおおよそ異なります。
それをこの記事で説明していきたいと考えています。
合わせて、普通の大学と異なるところについても、知っていただけたらうれしいです。
牧師養成校ではありません
名前に基督教(キリスト教)が入っていることから、キリスト教に入信させられるとか、牧師になるための学校という勘違いをする人もいます。
実際にはそのようなことはありません。
道徳科や倫理の授業のように、聖書の成り立ちや考え方を学ぶ授業は必修ですが、それを信じる必要はないと考えます。
ちなみに、ICU教会は超教派の教会で、神父ではなく牧師がいます*1。
したがって、どんな間違いがあっても、神父にはなれません。
英会話学校ではありません
(主に業界の方で、)ICUを英会話学校か何かだと勘違いしている人もいます。
ICUが英語に力を入れているのは事実ですが、英語を学ぶのではありません。英語「で」学ぶのです。
学問の基礎は英語で
ICUには、大学の学びの基本を英語で学ぶ授業があります。
それに加えて通常の授業でも、英語で行うものが存在します。
大学の学びの基本を学ぶという授業は英語力によってクラス分けされた授業です。
通常の授業では、基礎的なものなら、日本語と英語が1つずつ開講されている場合もあるでしょう。
もちろん、入試にはそれなりの英語力が必要ですから、英語が全くできなくても平気というわけではありません。
TOEFLなどで高得点をとれるよう、特訓が必要です。
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英語で学ぶ文化ということは、名前呼びも多いですし、日本語にルー語が混じります。
英語が苦手な人たちもいますが、大多数は英語に没入することになるでしょう。
「学部」がありません
現在のICUは、学部の制度をとっていません。
どういうことかというと、道場のような免許皆伝の制度をとっているのです。
ドラクエのダーマ神殿
皆さんは、ドラゴンクエストの「ダーマ神殿」をご存じでしょうか？
戦士や魔法使いなど、さまざまな職業につくことができるこの施設。
マスターした職業の組み合わせによって、新たな職業に就くことができます。
例えば、魔法使いと僧侶を極めると、賢者になれます。
自由に学ぶことが可能
同様に、ICUでは好きな科目を選びとって極めることが可能です。
物理学と音楽など、垣根を越えて極めることができます。
文系だけ・理系だけを極めることも可能ですが、一般教養は文・理・社を履修する必要があります。
これがICUの学びです。
男性優位社会ではありません
ICUは、ジェンダー・セクシュアリティ研究が盛んで、女性や性的マイノリティの権利も十分保護されています。
入学時に世界人権宣言をもとにした学生宣誓にサインするということもあり、性別や宗教にかかわらず、人権の侵害は許されていません。
逆に、男性の肩身がせまいかといえば、微妙なところです。
在学生は女性が多いので、もしかしたらいづらいと感じている男子学生もいるかもしれません。
でも、男性だから不利益を被(こうむ)るということはないので、男性の方にもICUを目指していただきたいです。
入試が普通ではありません
一般入試は英語と理数系科目以外、普通の大学入試と異なります。
その内容は、長い文章を読んで設問に答える試験と、日本語の音声を聴いて設問に答える試験です。
学問の壁を越えた試験
特に、日本語を聴く試験では、文系理系に関係なく、幅広い知識が求められます。
入試からして、学問大好きな人が入る場所だということがわかるでしょう？
もし、おうちの方から「あなたは英語が得意だからICUに入りなさい」と言われているのであれば、入試の音声を聴かせるとよいでしょう。
公式ウェブサイトで公開されている「総合教養」試験の音声です。
これを聴いて、おうちの方が「うちの子には無理だ」と思ったなら、あなたはこの大学へ入ることを避けることができます。
一方で、あなたがこの音声にワクワクするのであれば、あなたはこの大学に求められている人です。
総合教養試験については、オープンキャンパスなどでもサンプル問題に挑戦できますので、ふるってご参加ください。
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ICUが評価される真の理由
ICUが評価されるのは、グローバルで幅広い知識を持った、あるいは幅広く学ぶことのできる人材を育てることができるからです。
それをただの英語学校だと思っている人は、かぶの葉っぱだけをスープに入れて、おいしいと言っているようなものだと思います。
ところで、最近、こんな話が話題になっていました。
子どもが楽しそうに調べ学習をしていたら、遊んでいると勘違いして、親がそれをやめさせたという話です。
そのように、学問に対して強い好奇心・探究心を持つ子こそ、ICUを目指すべきではないでしょうか？
その他、気になることがある場合
気になることがある場合は、ICUに直接パンフレットを請求していただくか、オープンキャンパスなどに足をお運びください。
このブログは公式情報ではございませんので、ICU公式情報のほうが信用できます。
私めのブログでよろしければ、こちらもご利用ください。
