人生わりかし後悔しています。

中高生、中高一貫校の生徒、浪人生、大学生、その親などに向けたブログです。学習や受験に関すること、塾や予備校のこと、引越しや一人暮らしのことなどについて書きます。

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危険なブラック大学を避けるには?

医学部が女子の入学試験を一律に減点していたのは大きな問題だ。

Photo via pixabay

 

相次ぐ不祥事! 大学生は留学するしかない?

東京医科大学が女子受験生の得点を一律に減点していたのではないかと疑われています。

 

その他にも、大型私立大学のアメフト部員を大学の上層部が脅迫した疑いがかかったり、私立名門大学のオーケストラに金銭上のトラブルが起こったりしています。

 

大学受験を検討している皆さんにとっては、日本の大学でやっていけるのか、心配だと思います。

一部の私立大学が腐敗している中で、安全な大学について考えたいです。

 

 

 

 

指摘されている問題点は?

今、問題視されているのは、主に以下の3点です。

  1. 体育会系や男社会のノリ
  2. 上層部の腐敗
  3. 大学に根付いた女性差別

 

もともと、私立大学のアメフト部で重大なルール違反があって、監督に逆らえない「体育会系のノリ」が原因だと考えられていました。


ところが、上層部による口封じが疑われ、それが大学全体の問題である可能性が浮上しました。

つまり、「大学上層部が腐敗していた」のです。


そして、今回、文部科学省関係者の裏口入学が、女子受験生の点数を下げていたという問題に派生しました。

結婚・妊娠したら退職するので、女子の人材育成にお金をかけるのは無駄だという理屈のようです*1

これは「大学に根付いた女性差別」と言えるでしょう。


大学全般の問題として一般化するのは言い過ぎ・誤謬(ごびゅう)の可能性がありますが、ここではあえて、そういうものと仮定します。


そうだった場合、受験生の皆さんはどうすればよいのでしょうか?

 

女性差別のない女子大学

妊娠・子育て中に通える大学もある。

Photo by Logan Isbell on Unsplash

 

女性の受験生にとって最も安全な大学は、女子大学と言えるでしょう*2

それも、女性理事の力が強く、良妻賢母の育成を目標に掲げていない大学です。


女性だという理由で足切りをされることはありません。

しかも、共学大学よりも競争相手が少なく、受験が有利だとされています。

 

理事長や建学の理念に注意

でも、女性だけなので安心と思ったのに、女性らしさを押し付けられて息苦しかったということがあったら、嫌ですよね?

 

  • 理事長が女性かどうか
  • ウェブサイト上のあいさつ
  • 過去の入学式・卒業式のスピーチの内容
  • (あったら)インタビュー記事
  • 建学の理念

を調べましょう。

 

外部から来る先生も

それから、男性の先生などが外部から出向している場合もあります。

 

彼らは、必ずしも女子大の存在目的に賛同しているとは限りません。

学科長などの伝手で授業をお願いされることもあるようです。

 

女子大だから女性だけで安心というわけではないので、注意しましょう。

 

妊娠・育児中でも通える大学

ちなみに、授乳室や託児所を設けている大学(共学含む)もあります。

大きな大学では、妊娠・育児中でも安心して通える環境が整備されはじめています。

今回のように女性だから減点・足切りというのは、極端な例だと思いたいです。

 

女子大学でも、女子の自立や社会進出を掲げていない大学には注意が必要。

出向してきた先生が女子大の理念を100%理解・賛同しているとは限らない。

 

安全にスポーツができる大学

体育会系も十分危険だが、非体育会系にも性的目的のあるサークルがある。

Photo by Wade Austin Ellis on Unsplash

 

部活やサークルへの入部を考える上で注目してほしいのが、力を入れているかどうかです。

 

  • スポーツの大会にたくさん出て、優勝もしている名門校
  • 楽しくスポーツができるが、大会にはあまり出ない学校

どちらがよいですか?

 

染みついた体育会系のノリ

実は両方ともリスクがあります。

名門校にはOB・OGがたくさんいて、有名な顧問の先生もいて、一見恵まれた環境に思えます。


しかし、練習中にとやかく言われたり、飲み会が大変だったりするケースもあるようです。


OB・OGや先輩の機嫌を取る必要があり、先輩が食べるまで、食事にも手をつけられない。

お腹が空かないように、事前に食べてくるという本末転倒な飲み会があるといううわさも聞きました。


もちろん、今回のような不祥事もあるかもしれません。

 

性的目的のサークルに注意

一方で、楽しくスポーツができるサークルにも危険なものがあります。

スポーツは名目だけで、実際には性的な行為を目的としているものもあるのです。

 

  • 大会への出場歴や沿革(部の歴史)
  • ネット上のうわさ
  • オープンキャンパス(在学している先輩の話など。パネルディスカッションは不可。)
  • 学園祭
  • 合同のサークル勧誘イベント

などを見て、よく考えてください*3

 

非体育会系だから安全というわけではない。

事前の下調べをして、入部を検討しよう。

 

無知や弱さを利用しない大学

学生を支配するような大学、大人が権力を持ちすぎている大学は危険。

Photo by Mikes Photos from Pexels

 

今問題になっているのは、教員や理事の強い立場を悪用している大学です。

 

  • 学生に考える時間を与えない。
  • 学生を洗脳する。
  • 学生の自由な活動を妨害する。
  • 大学にとって都合の悪い学生や教員を粛清する。

そんな大学は危険です。

 

志望大学の雰囲気を確かめるためにも、説明会やオープンキャンパス・学園祭には必ず行きましょう。

 

神格化されている教員がいない大学

一部の教員・理事が神格化されている場合も問題です。

つまり、看板になる絶対的な先生がいる大学は、注意しなければなりません。


大学に有名な先生がいる場合は、オープンキャンパスなどで「◯◯先生のゼミの評判はどうですか?」など聞いたほうがよいと思います。

 

ゼミとは?

ゼミというのは、大学の勉強会のことです。

加入には、試験や特定科目の履修が求められます。


しかし、サークル的な要素も大きく、ゼミのみんなで食事をするとか、合宿に行くこともあります。

OB・OG会などもありますが、意味はあるのでしょうか?

 

怪しいゼミに注意

さて、ゼミが義務ではない大学もあります。

その反面、就活や進学において、ゼミの名前が有利に働く場合もあるようです。

 

逆に言えば、そのゼミは業界にコネがある黒いゼミと考えることもできます。


すべての大きいゼミが危険とは言いきれませんが、事前の調査はとても大事です。

 

嫌な先生の授業が必要な場合も

必修科目がある都合上、必ず授業を受けなければならない先生もいます。

 

そういう先生が男尊女卑をしたり、セクハラ・アカハラ*4をしたりしたら嫌ですよね?

小さい大学なら、教授の下調べをしておいたほうがよいかもしれません。

 

ちなみに、学生アンケートの結果がひどい教員に、調査が行われるケースもあるようです*5

そのように告発できるプラットフォームがある大学がよいですね。

 

学生を支配するような大学は危険。

ゼミにもサークルと同じような人間関係がある。

怪しいコネなどがある場合も考えられる。

 

留学なども視野に

留学後に日本に戻ることも可能。留学も選択肢のひとつ。

Photo by Christina Morillo from Pexels

 

みなさんは頑張れば、黒い日本の大学を避けることができます。

それこそ、海外の先進的な大学で女性政策であったり、組織運営について学ぶのもよいと思います。

 

卒業後は「キャリアフォーラム」などを通じて、日本の企業に就職することも可能です。

あるいは、難しいですが、そのまま現地で就職できる可能性も考えられます。

 

日本脱出を推奨するわけではありませんが、野望のある人はそういう選択肢も考えてください。

*1:今の世論では女性差別というよりも、労働環境の不備が指摘されています。男性が家庭を捨ててまで働かなければならないので、男性にとっても問題だということです。今の働き方は男女双方にとって不便があるのです。

*2:今回は自己防衛策の提案なので、女子は必ず女子大学に行くべきという話ではありません。行きたい人は共学大学を目指すべきです。

*3:問題視されているサークルの中には、大学の垣根を超えたインカレと呼ばれる形式のものを含まれています。インカレには十分気をつけてください。

*4:アカハラ(アカデミック・ハラスメント)は教員から生徒への嫌がらせのことを指します。

アカデミック・ハラスメントとは|NAAH

*5:高校までと違って、学期途中に先生がいなくなった場合、その科目はなかったことになる場合があります。

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