マニフェストの調べ方を解説 SNSやウェブサイトの見つけ方も
選挙のとき、何の情報を見ますか?
テレビでしか見られない政見放送や、聞いている暇がない街頭演説は不便ですよね?
若者の多くはむしろ、ネットを見ていると思います。
ウェブサイトやSNSを見ると、どの候補が信用できるか、どの候補の公約に賛同できるかが一目瞭然です。
ただ、特定の候補者のウェブサイト・SNSが見つからなかったり、そもそもなかったりします。
有権者はどうすればよいのでしょうか?
選挙管理委員会がウェブサイト一覧を出している
選挙管理委員会のウェブサイトには、候補者一覧と選挙公報のPDF版が載っています。
候補者一覧には、ウェブサイトのURL(ある人のみ)が書いてあります。
ここに書いていない人は本当にウェブサイトがありません。
候補者のサイトは、Google検索でも見つけることが可能です。
しかし、「田中たろう公式ウェブサイト」のように、ひらがな混じりで書かれている場合があります。
漢字名での検索に引っかからない場合、完全にウェブサイト作成者の失態です。
選管のウェブサイトなら一発で見つかるので、お住まいの地域の選挙管理委員会を検索することをオススメします。
ウェブサイトがないなら選挙公報
ウェブサイトがない人は、選挙公報を見ればよいです。
選挙公報は候補者の宣伝を一覧にしたものです。
ただ、紙面が限られており、全てを伝えきれません。
一方で、選挙公報のほうがウェブサイトより詳しい、残念な候補がいるのも事実です。
ウェブサイトと選挙公報がある場合は、両方に目を通しましょう。
検索ワードは「(自治体の名前) 選挙管理委員会」。
候補者一覧にウェブサイトがない場合は、選挙公報を見ましょう。
ネット上のその他の情報
SNS・動画サイト:詳細を述べる
最近はSNSや動画サイトに、選挙活動や街頭演説の様子をアップしている候補がいます。
それらのリンクは公式ウェブサイトに載っているはずです。
とはいえ、SNSは短期的な情報の発信が中心です。
特定の政策に関する意見を調べるのに向いています。
街頭演説も、特定の政策に絞っている人がいます。
長期的な公約を一覧したい場合は、ウェブサイトをオススメします。
ニュースサイト:第三者の評価
国政選挙や注目されている地方選挙では、ニュースサイトなどに特設ページができます。
場合によっては、候補者ごとのニュースがまとめられています。
どのような政策を重視しているか、第三者目線の評価を見たいなら、ニュースサイトがおすすめです。
各争点における候補者のスタンスをまとめていたりもします。
開票が始まると、出口調査と統計から判断した「当選確実」や、実際の当選を発表します。
テレビのニュースでは、お住まいの選挙区が紹介されない可能性が高いです。
ネットなら確実です。
討論会の動画:対立候補への言及も
有志の団体が討論会を開き、その動画をネットにあげている場合があります。
これは、国政選挙や市区町村長・知事選などで行われます。
討論会は争点のまとめだけではなく、ほかの候補に意見や質問をぶつける場でもあります。
対立候補の主張に傷をつける、数少ない機会とも言えるでしょう。
しかし、長時間におよぶ討論会は動画がべらぼうに長いです。
複数の候補の間で迷っている人や、時間がある人向けです。
SNS・動画サイト:個別の政策に対する議論が中心。
ニュースサイト:政策の比較や、選挙活動の記録などが記者の目線で書かれる。
討論会の動画:候補者間の議論もあるが、時間が長い。
ウェブサイトはあるけれど残念な候補
上にもちょろっと書きましたが、ウェブサイトが残念な候補がいるのも事実です。
例えば、公約の内容が具体的じゃなくて、どんな政策をとるのかわからない人がいます。
(「若者が住みやすい街へ」など)
ウェブサイトの目的は具体的に何をしたいのかを知ってもらうことだと思うので、少し残念です。
ウェブサイトのデザインがスマホに向いていないものもありました。
逆にスマホだけに対応していて、パソコンやタブレットでは見づらいものも。
もちろん、ウェブサイトのデザインがよいからと言って、よい候補とは限りません。
でも、未来ある若者のためにも、ウェブサイトはしっかりしてほしいですね。