人生わりかし後悔しています。

中高生、中高一貫校の生徒、浪人生、大学生、その親などに向けたブログです。学習や受験に関すること、塾や予備校のこと、引越しや一人暮らしのことなどについて書きます。

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直接講義形式の予備校の良いところ・悪いところ(現役生編)

「予備校って入るべきなの?」

受験を控える高校生にとって一番大きな問題は、予備校に入るかどうかだと思います。進学校に通っている人は、もしかしたら予備校に通わずに合格した先輩の成功談や、「予備校はダメだ」と言っている先生の話を聞いたことがあるかもしれません。でも、学校側から提供された体験談や辛辣な批判だけで予備校を悪と決めつけてはいけません。予備校全体の良いところ・悪いところ、予備校ひとつひとつの特徴を調べて、よく理解して選びましょう。そして、今回の記事では、私の視点から現役生が予備校に通うメリット・デメリットをまとめてみました。

 

 

メリット

生徒の反応を見て授業内容を柔軟に

直接講義形式では、顔が見えるので、授業内容が柔軟に変わっていきます。こうした予備校では、何年も、何回も、同じ授業をしている先生が多いです。たしかに、あらかじめ決まっている部分はありますが、生徒の反応を見て説明をわかりやすくしてくれることもあります。小テストを用意してくれている先生もいます。このように、先生が生で教えてくれるというのは、大きなメリットです。それから、講師室にいる間は質問も受けてくれます*1。オーラが強いので高校の先生よりも話しづらいかもしれませんが、ぜひ利用してください。ただし、生講義の先生は、地方各地を移動して授業を行なっています。授業前に講師室に到着していない場合もあるので、覚えておいてください。

 

受験に使えるテクニック

予備校の高校との大きな違いは、受験に使えるテクニックを教えることです。高校では、基本的に、論理的に導ける範囲でしかテクニックを教えてくれません。しかし、予備校は受験に使えるテクニックを教えてくれます。分かりやすいところでいうと、高校では教えてくれないような語呂や「ここは覚えろ」という重要な用語などです。中には、受験にあまり出ない難しい知識ばかりを教えて、「◯◯大の試験に出た*2から覚えなさい」という悪徳講師もいるようですが、信じないようにしてください。

 

自習室が使える

授業がない時間には、自習室を使うことができます。自習室は会員証を見せることで入場でき、スタッフから空いている席に案内されます。以前紹介した民間の会員制自習室よりは簡素になっていて、防音設備やプライバシー機構が備わっているわけではありません。逆に、利用する年齢層が低いので、騒音に関してそこまで神経質になる必要はありません。ビニール袋など、音の出やすいものに注意すれば大丈夫です。自分の部屋でリラックスして勉強した方がいい人を除けば、自分の部屋ではない場所で勉強できるメリットは大きいと思います。以前書いた通り、参考書や過去問の貸し出しをしているところもあります。

 

デメリット

自分の時間が少ない

高校の授業の後、1日3時間ほどが講義に持っていかれます。それに加えて高校の授業の予復習と予備校の授業の予復習+自分の勉強となると、時間が足りなくなります。高校生は夜遅くまで予備校にいられないわけですから、勉強できる時間が限られてきます。そのためか、私の周りでは、高校の授業中、受験に関係ない科目の時間に内職している人が結構いました。

 

特に関東地方やその他の都市部のみなさんは、電車で学校に通い、そこから家の近くの予備校に行くというパターンが多いと思います。電車の中での自習が向いていない人もいますから、自分の時間はもっと少なくなるかもしれません。筆者としては、予備校の勉強をきっかけとして、自分の勉強をするというのが理想だと思います。授業後に自分の時間が確保することを約束できる人に予備校を勧めたいところです。

 

進学校に通う人は授業内容が重複する

進学校に通っている人は、高3になると演習授業が増えてくるので、内容が重複します。たしかに、高校の先生と予備校の先生では教え方や解き方が違うと思います。でも、結局は各科目の演習をしているに過ぎません。2回練習できるとポジティブに考えることもできますが、ネガティブに考えると時間の無駄です。それなら、高校の授業を最大限活用して自習するというのもありだと思います。ちなみに、予備校で習う「受験に役立つテクニック」は、大学の授業では役に立たないことが多いです。300ページの長い文章の一つ一つにテクニックを使っていたら、日が暮れてしまいますから。

 

自習室は混雑する

自習室のデメリットとして、時間帯によって混雑するということがあります。自習室は浪人生も利用しますし、もちろん、夕方や休日には現役生も入ってきます。みなさんは利用者が多い時間帯に使うことになるので、なるべく早めに入室する必要があります。筆者が通っていたところでは、空き教室を自習室として解放していましたが、夏期講習・冬期講習のときは、そこでさえも満席になることがありました。快適な自習のためには、なるべく早めに自習室に入ることが必要です。

 

まとめ

  • 予備校の先生は同じ内容を各地で何年も教えていますが、生徒に合わせて柔軟に対応しています。講師室に行けば質問も受け付けてくれますので、利用しましょう。

 

  • 一方で、授業のせいで自習の時間が減るというデメリットもあります。予備校の授業で習ったことを自習につなげて、学習を効率化するのが理想的な学習法です。

 

  • 予備校では高校では教えないようなテクニックも教えてくれます。しかし、高校の授業もあるので、習う内容や予復習が2倍になります。悪く言えば、時間の無駄になるので、予備校に通うかどうかはよく考えてください。

 

  • 簡単な自習室が利用できます。予備校に通う人にとっては、自宅以外の第二の自分の部屋になります。ただし、混雑時は入れない場合があるので、早めに入室する必要があります。

*1:授業中の質問が禁止されている予備校もあるので注意しましょう。ただし、誤字や数式の間違いなどは指摘しても問題ないはずです。

*2:有名大で出題されたのは事実だが、主要大学の入試で出たのは2-3回程度という場合もある。

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