住所は変えたいけれど住基カードは失いたくない人へ
引っ越すと身分証がなくなる!?
関東に戻りました。
戻るといっても、前とは違う住所に移ることになりました。
前の住所から転出したことで、私はひとつの大きな問題を抱えることになります。
それは、前の市区町村から住民票を抜くことで、免許を持たない私にとっての貴重な身分証明書・住民基本台帳カードが使えなくなることです。
パスポートでしか自分の存在を証明できなくなるのではないか。私には、そのような危惧がありました。
ですが、住基カードがネックで引越しできない全ての人に伝えたい。
住基カードは別の自治体に移っても、その期限が続く限り、使い続けることができます。
したがって、自動車運転免許を取得したり、身分証明に使えないマイナンバーカードに切り替える必要はありません。
住基カードにできること
転出証明書が不要になる
私の自治体では、住基カードまたはマイナンバーカードを持っている人は、転出証明書を持たずに転入することができました。
通常、転入の際には前の自治体から転出しましたよという証明が必要ですが、それが必要なくなります。
これは、カードにデータを入れるわけではなくて、カードが転出入者の身分証明になるということ。
自治体同士のデータのやり取りによって手打ちが減るので、職員の負担も減ります。
引っ越す私としても、証明書が必要ないので、少し気が楽になりました。(転入届は手書きで記入します。)
転出先の住所を表示する
前の住所が印刷されているのに、どうやって継続して使うのか?
それはよい質問です。
(私の場合は)住基カードの裏に何も書いていない空白部分があります。そこに、転入の日付と新しい住所を印刷してもらいました。
これによって、新しい住所でも身分を証明できるようになります。
てっきり、X市から引っ越したらX市民ではなくなるので、X市の住基カードは使えないものとばかり思っていました。
しかし、Y市の住所が記載されるので、引っ越した後も継続して使えます*1。住基カードのために引っ越せないという人も、遠慮なく引っ越してください。
転入の際の注意点
ここで、3つほど注意点があります。
暗証番号が必要
まず、住基カードには暗証番号が設定されています。私も継続利用の手続きの際に、暗証番号の入力を求められて、あっけにとられました。
暗証番号がないと、住基カードの継続ができないので、意地でも思い出してください。
ご家族で引っ越される方は、全員分の住基カードとその暗証番号が必要だそうです。
住基カードの手続きは期限つき
それから、カードを使った転出手続きには期限があります。
転出予定日から30日、転入予定日から14日をすぎると、データが無効になるので注意が必要です。
住基が使える窓口は一部のみ
最後に、市区町村の中で住基カードやマイナンバーカードを扱えるオフィスは限られています。(大きい自治体だと、各所に支部がありますが、全部で扱えるわけではありません。)
どこの窓口で手続きができるかは、各市区町村のホームページで事前に確認してください。
便利だが気をつけて
ここまで、住基カードが引越しの際に役に立つことと、引っ越した後も使えることを説明しました。
詳しくは、転出の際に自治体で説明を受けたり、紙をもらったりするので、理解した上で転入手続きに臨んでいただきたいです。
参考:
どこにすればよいかわからなかったので、母校の近くの自治体のウェブサイトを参考文献として出しておきます。