わからないなら事前にTAや教授へ質問しよう!
先日、歯が痛かったので歯医者に行ったら、虫歯がありました。
めちゃくちゃ削られました。
放置していたことを後悔しています。
ここで思い出されるのが、大学時代のレポートです。
締め切りの前日になって、焦って一気にやろうとする。
でも、うまくまとまらず、大量の添削と低評価がついて返ってきました。
レポートは放置すると大変なことになります。
題材を選定する段階から、大人の人に見てもらいましょう。
授業をサポートする人
授業をサポートする人は主に3種類います。
- 教員
- ティーチング・アシスタント(TA)
- クラスルーム・サポーター(CS)
このうち、CSは学部生である場合が多いです。
そのため、ハンドアウトの印刷、パソコンのセッティングなどのお手伝いをするに止まります。
専門的なことは授業を担当する教員や、大学院生であるTAに聞きましょう。
授業によっては、授業でTAのメールアドレスを教えてくれる場合があります。
直接聞くのが嫌であれば、教授やTAにメールを送ってみるのもよいでしょう。
そのほかにも学部生を助けてくれる人はいます。
大学によって大きく異なるので、ご自分の大学に該当する制度があるか調べてください。
教授やTAに質問しましょう。
学術的に議論できるテーマ
さて、大学で書くレポートは学術に関するものです。
題材が学術的に議論する価値のあるものでないと、レポートは成立しません。
テーマが広すぎて/狭すぎて/難しすぎて議論できないということも考えられます。
規定の枚数に収まること、資料が集まること、その資料を学部生が読めることも、題材の選定基準のうちです。
テーマが課題の条件を満たしていないケース
それから、人文・社会科学系のレポートでは、テーマが課題にあっていないということが起こりえます。
例えば、ある現象を起こしているものについて調べなさい、という課題が出されたとしましょう。
自分が選んだテーマが、実際にはその現象を起こしていない可能性があるのです。
その場合、せっかく書き上げても、レポートが成り立っていないということになります。
だから、題材を選定する前には、必ず大人の人に相談しましょう。
レポートの題材は学術的に議論できるものでなければいけません。
自分で選んだテーマが課題にあっていない可能性もあります。
資料の選定も大人の人に
テーマが決まりました。
じゃあ、そこからは自由かというと、そうでもありません。
誰の本や論文を当たればよいかわからないからです。
その分野の第一人者の名前ぐらいは聞き出しておきましょう。
何を参照するかは、どういう論を展開するかによって変わってきます。
資料選びは自分でもやるべきですが、先生の力も借りたほうがよいです。
(場合によっては、教科書の参照が許されるかもしれません。)
絶対に参照すべき資料を先生から聞き出しましょう。
アウトラインを作って内容を調整
事故を防ぐ上で重要なのがアウトラインの作成です。
日本語でいう目次ですが、ページ番号が決まる前でも、レポートの大枠を決めるために必要です。
レポートに説得力を持たせるためには、テキトーな構成ではいけません。
卒業論文などでは、アウトラインの作成だけでも相当の時間を要します。
書きたいことすべてがレポートに書けるわけではありません。
説得力がなかったり、論理が成立していない部分はカットすべきです。
あとで先生に見てもらったときに、せっかく書いた章を泣く泣くカットということもありえます。
アウトラインにも事前に目を通してもらいましょう。
レポート全体の構成を決めてから書きはじめましょう。
ここでレビューを受けないと、説得力に欠ける章を丸々カットということもありえます。
文章の構成はライティングサポートデスクへ
文章の細かい構成や参考文献の書き方については、先生やTAではなく、専門のスタッフに聞ける場合があります。
ICUではライティングサポートデスクと言われていました。
せっかくよい考えを持っているのに、引用の仕方が間違っていたり、誤解を招く文章だったりしたらもったいないです。
専門のスタッフでなくても、仲のよい友達でもよいので、誰かに読んでもらいましょう。
英語なら情報の流れのチェックを
英語はスペルだけでなく、文法や情報の流れも大事です。
ネットには自動添削ツールもありますが、私は信頼していません。
英語が得意な人が周りにいれば、その人に見てもらうのがよいでしょう。
複数人いるなら、複数の人に見てもらうべきです。
レポートの細部については、レポートを見てくれる専門のスタッフがいる場合があります。
英語のレポートなら、英語が得意な友人に見てもらうのもよいです。
レポート以外の課題でも大人の人が活躍
数学などの問題も
数学のような計算問題・証明問題などがわからなかった場合、TAや助手に聞いてください。
解いてみた答案を用意するのがよいと思います。
学生がわからなかったら、先生の責任でもあります。
先生やTAには教える責任があるのです。
0点になるよりはマシなので、やり方を教えてもらって、自力で解きましょう。
グループワークも大人に相談
グループワークではグループ内で物事を決めるのが基本です。
しかし、テーマの選定や調査・実験で疑問点があった場合は、先生やTAが頼りになります。
非協力的なメンバーがいる場合も、事前に先生に相談すれば、連帯責任になるのを防ぐことが可能です。
そのメンバーがいなかったものとして、残りのメンバーだけを評価してもらえるかもしれません。
合わせて、グループプレゼンでの失敗もとても恥ずかしいです。
あとで酷評を受けるよりは、事前に大人にアドバイスを求めたほうがよいと思います。
レポート以外に、計算課題やグループワークについても質問することをお勧めします。
自分でやることが大事
ここまで大人の人に相談しましょうということを述べてきました。
でも、全部大人任せというのはよくありません。
そのレポートはあくまであなたの作品です。
「◯◯について書きたいけれど、何を参照してよいかわからない」
「この方法で問題を解きたいけれど、どういうステップを踏めばよいかわからない」
そういうときに大人は助けてくれるのです。
どうぞ自分の意志をもって、課題に挑んでください。
もう大人なのですから、歯みがきをするのはあなた自身です。